理系学部でも機械システム工学科は具体的に物造りの最先端を担う分野を学ぶところです。中学高校の理科、物理・化学の分野で学んだ電気や電子の特性の基礎を学ぶことから始め、また様々な材料(金属や半導体、樹脂、液晶、ガラスなど)の特性とその加工を学び、この国の産業の土台を支える技術者を養成していくためのカリキュラムが構築されているのです。いかに発想やそれを解析する頭脳が優秀であったとしても、物として、製品として具現化できなければそれらを社会に還元していくことはできません。
古くから、日本人ならではの濃やかな感覚や丁寧な作業から生み出されてきた過去の優秀な工業製品は、そういった素地があってこそ世界に受け入れられ、産業として発展してきたという歴史を大切にし、ここから先にもつなげ、発展させていかなければなりません。日本の工業製品は、それを生み出す工作機械も含めて大変に優秀であり、世界経済にも貢献しているのです。
また、そういった産業のグローバル化に鑑みて、国際競争力や相互協力などのためにも英語力の養成も強化課題となっています。まず基本となる分野をきちんと習得し、その上で、最近では産学一体となって将来を担う学生・技術者を養成する傾向もあり、複合的な分野に精通した発想豊かなエンジニアを育てるべく、分野全般で革新的な取り組みを試みています。